標記大会は2016年8月21日、大阪国際交流センターにて開催され、皆様の多大なご支援、ご協力のもと、無事終了致しました。
当日の猛暑にも関わらず非常に多くの皆様にご参加頂き、盛況のうちに終えることができましたことをこの場を借りて厚く御礼申し上げます。

 

大会概要

 私たち弘善会グループの医療と介護はそれぞれの役割にとどまらず、互いに補完し成長を続けてきました。私たちはその絆を患者様・利用者様のため、さらに強く深めるべく、医療と介護の融合に挑戦しています。
 医療と介護の融合、そしてさらなる質の向上に向けて私たちが日々の活動の中で行っている研究や改善の成果を地域の方々、弘善会に関わる全ての方々と分かち合い、「ここに来てよかった。」と言っていただける関係づくりをめざし、「第一回弘善会グループ学術大会」を開催いたします。

 

大会長挨拶

 このたび、「絆・挑戦・創造 ここに来てよかった」をスローガンとして、平成28年8月21日に大阪市国際交流センターにて、第1回弘善会グループ学術大会を開催させていただくこととなりました。
 「健康日本21」において、健康な社会なしに21世紀の日本はないと明示され、後に続く第2次推進では、健康寿命を延ばす方向性が示されました。人生の最後まで元気に楽しく毎日が送れることを目標とした国をあげての課題に取り組むこととなりました。
弘善会グループの歴史は、21世紀の日本が抱える最も大きな課題に取り組み続けた軌跡とも言えるでしょう。

 昭和63年、今苦しんでいる人を助けたいとの思いで出発した弘善会の20人の絆は、今では600人の医療・介護グループとなりました。設立当初の絆は、職員の手によって、「ここに来てよかった」「知ろうとする努力を怠らない」と掲げられ、当グループの支柱となっていきました。
 本大会を開催するにあたっては、時代を経ても変わらない弘善会の絆のうえに、健康による新たな価値を創造する日になると考えています。多くの可能性を秘めた日々の実践はまだ体系的に医療、介護に活用されているとは言えず、その時期を待っている状況です。本大会では、制度によって開き始めていた医療と介護双方の分野を見つめ直し、どの様な技術や研究が社会に活用できるか,あるいは実践されるべきかを議論する場にしたいと考えています。
 日本は、人類が未だかつて経験したことのない超高齢少子社会を迎えます。
一人ひとりの健康な生活こそが、21世紀の豊かな社会の実現に他なりません。今こそ、弘善会グループが日本におけるトップランナーとして挑戦し続けることで、国内外へ発信する一翼を担っていきたいと思っております。弘善会グループの新たな発展の第一歩となりますよう、皆様方のご支援とご協力をお願い申し上げます。

  

 

プログラム

 
特別講演

9:50~10:35

「弘善会の成り立ちと歴史 ~医師 矢木の足跡~ 」

昭和63年3月「今 苦しんでいる人を助けたい」との思いで出発した20人の絆は、今では600人の絆になりました。設立当初の絆は今、職員の手によって「ここに来てよかった」「知ろうとする努力を怠らない」と掲げられ、当グループの支柱となっていきました。法人開設してはや28年が経過しました。今回第一回弘善会グループ学術大会開催にあたり、理事長であり一医師としての私の足跡と、法人の設立から現在までの歴史をみなさんにお話して、私の思いをお伝えしたいと思います。
いままでの人生のモットーは
◆へこたれない心
◆どんなときでも明るく
◆今あるのはみなさんのおかげ
◆倦まず弛まず
いつもまわりのみなさんに助けられて、今があると感謝しております。


医療法人弘善会 社会福祉法人幸陽会 理事長 矢木 崇善
座長:矢木脳神経外科病院 事務部長 内藤 徹

動画

 
基調講演

10:40~11:25

矢木脳神経外科病院における、脳外科治療の実際

皆さんご存知のように、日本の高齢化率は世界一です。その中で、がん、心疾患、脳血管障害は高齢による嚥下性肺炎を除くと死因の1位 2位 3位です。今回は、特に脳血管障害の治療を中心に当院での実臨床についてお話したいと思います。昭和63年に設立された当時は矢木外科病院ですが、医療法人となり社会福祉法人も設立し、今や常勤職員600名の医療介護の弘善会グループになってまいりました。そのグループ内の、病院でどのような治療がなされているか、法人内の職員でさえよくはご存知ないと思います。この機械に、矢木脳神経外科病院でどのような治療がなされているのか、その一端を紹介できればと考えています。


矢木脳神経外科病院 院長 谷口 博克
座長:矢木脳神経外科病院 脳血管内治療部長 黒岩 輝壮

動画

 
ポスターセッション(看護・栄養)

11:30~12:00

当院の慢性炎症に伴う貧血(ACD)に関する現状調査

  

矢木脳神経外科病院 栄養科 牛尾 竜也

  

低栄養に影響を及ぼす要因とその背景についての検討

  

矢木脳神経外科病院 栄養科 谷坂 千恵

  

摂食嚥下初期評価のマニュアル導入と結果

  

矢木脳神経外科病院 東病棟 浅田 菜穂子

  

高血糖・下痢のコントロールに難渋し褥瘡が悪化した1症例
  ~NST介入により患者希望の在宅に移行できた症例~

  

矢木脳神経外科病院 東病棟 西岡 民江

  

当院の褥瘡の実態調査

  

矢木脳神経外科病院 東病棟 東野 智佐江

  

使いやすい処置室チェックリストの活用 -業務の見える化の実践-

  

矢木脳神経外科病院 外来 平井 千尋

座長:矢木脳神経外科病院 看護師長 西村 瑞穂

 
ポスターセッション(在宅・医療・事務)

11:30~12:05

「もう一度孫と歩きたい」~寝たきりから在宅復帰へ~

  

介護老人保健施設アロンティアクラブ 和泉 清隆

  

END of (My Home) LIFE ~大好きだった”我が家“の生活が終わる時~

  

ヘルパーステーション アロンティア生野 尾上 大祐

  

認定看護師による地域住民に対する脳卒中予防活動

  

矢木脳神経外科病院 HCU 松村 千鶴

  

頭部MRAの撮像時間短縮に向けた取り組み

  

矢木脳神経外科病院 放射線科 山口 眞則

  

座面の高さの違いによる車椅子両下肢駆動における体幹・下肢筋活動について
         ~足関節底屈位での駆動の分析~

  

矢木脳神経外科病院 リハビリテーション科 渡辺 健太

  

病院におけるバランスト・スコアカード導入の必要性

  

矢木脳神経外科病院 医療サービス課 堀川 賢

  

前方・後方連携の戦略的意義の一考察と今後の課題

  

矢木脳神経外科病院 医療連携室 松田 充史

座長:介護老人保健施設 副施設長 中山 真理子

 
ランチョンセミナー

12:15~13:00

「事例から学ばない!? 原理・原則から学ぶ院内感染対策」

過去、さまざまな原因で院内感染アウトブレイクが発生しました。われわれはそのような事例を教訓とし、同じ原因による院内感染は怒らないよう注意します。ところがその後、「予想外」の原因による院内感染が発生することがあります。このような経験を続けていくと、過去の事例をいくら教訓にしても院内感染はなくならないような感覚に陥ります。さて、わたしたちはどうしたらいいのでしょうか。今回、「感染症伝播の必要条件とは何か」という原理・原則論に立ち返り、実際的な院内感染対策についてみなさまといっしょに考えたいと思います。  


大阪医科大学 微生物学教室教授 中野 隆史
座長:矢木脳神経外科病院 整形外科統括部長 石井 眞介
動画

 
シンポジウム

13:10~14:10

「絆 医療と介護の融合」

・医師の立場から
 矢木脳神経外科病院 地域包括部長(総合診療科 科長兼務)今川 弘

・訪問看護師の立場から
 訪問看護ステーションアロンティア 包括所長看護師 西本 智子

・介護福祉士の立場から
 介護老人保健施設アロンティアクラブ
            ケア包括長 介護福祉士 永里 友和

・ケアマネジャーの立場から
 ケアプランセンター ル・ロゼイ 主任ケアマネジャー 山越 弘德


座長:矢木脳神経外科病院 医師 矢木 亮吉
座長:矢木脳神経外科病院 看護師長 梅田 麻由
動画

 
一般口演(認知症)

14:20~15:00

認知症利用者の気持ちに寄り添う入浴法の検討

  

デイサービスセンター ル・ロゼイ 栗栖 和智

  

ご利用者様が安心して過ごせる居場所作り~BPSDになった背景を知る~

  

ル・ロゼイ アネックス墨江 アロンティア生野 西村 博之

  

急性期病院での身体拘束の解除・鎮静の減少への試み

  

矢木脳神経外科病院 西病棟 玉井 寛子

  

KJ法を用いた人材育成への意識改革

  

認知症ケアチーム 荻野 淳

座長:矢木脳神経外科病院 看護師 安達 真由子

 
一般口演(在宅)

15:05~15:55

退院後の在宅生活を支える介護支援専門員の役割と課題

  

ケアプランセンター ル・ロゼイ 塩田 耕司

  

壮年期におけるBest Supportive Care ~おれ死ぬって思うか?~

  

訪問看護ステーション アロンティア住之江 西本 智子

  

退院に向けての取り組みとプロトコール活用の検討
~高次機能障害を呈した患者の方向性とその判断基準~

  

矢木脳神経外科病院 リハビリテーション科 篠原 健悟

  

医療機関別係数の重要性

  

矢木脳神経外科病院 医療企画課 板東 卓也

  

退院支援の推進のための脳卒中リハビリテーション看護認定看護師としてのかかわり

  

矢木脳神経外科病院 医療連携室 松田 充史

座長:弘善会クリニック 看護師長 今井 順子

 
一般口演(医療)

11:30~12:05

中大脳動脈閉塞症に対する血栓回収術後に経胸壁心エコーで血栓を認め、
再度脳底動脈閉塞症となった一例

  

矢木脳神経外科病院 整形外科統括部長(整形外科 科長兼務)石井 眞介

  

当院の頚部神経根症を有する頚椎椎間板ヘルニアに対する
低侵襲を目指した手術治療法の選択

  

矢木脳神経外科病院 医師 木村 誠吾

  

食道癌術後早期に全身転移し、在宅療養を望んだ患者の一例

  

弘善会クリニック 医師 中野 誠人

座長:矢木脳神経外科病院 秘書役部長 松本 潤一郎

  
  
  
  
  
  
  
  
  
 

会場・日時

 会場
 大阪国際交流センター
  
http://www.ih-osaka.or.jp/


 日時
 平成28年8月21日(日)
 午前9:30~午後5:00

駐車場(コインパーキング)について、南66台・北24台を併設しております。なお、満車の場合は、近隣に「大阪市立上汐地下駐車場」(124台)がございますので、そちらをご利用ください。
※会場内に駐車場はございません。

 

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